東大生に聞いた入試の「緊張との向き合い方」4選 《最後に差がつくのは、本番で"普段の力"を発揮できたか》本番前ルーティンの具体例を紹介
同じ受験生たちがもう一度入試を受けたら、合格者の半分は入れ替わる。
これは昔からまことしやかに囁かれている言説です。もちろん真偽はわかりません。ただ国語塾を運営している私が、模試の得点分布や合否ライン付近の受験生の密度を見るに、大きく外れているとも言い切れないと感じます。
入試は、基礎学力が高い順に機械的に合否が決まる試験ではありません。合格者と不合格者の間に、圧倒的な実力差があるケースはむしろ稀です。だからこそ最後に差をつけるのは、当日、どれだけ普段の力を出せたか。
では、緊張を乗り越え、本番で実力を発揮するにはどう工夫すればいいのか。東大入試本番で緊張してしまった私自身の経験と学び、そして現役東大生2人への取材をまじえ、4つの方法をお伝えします。
私は本番で「実力を出し切れなかった」側の人間だった
今回取材したのは、私と同じように進学校とは言い切れない環境から孤独に東大を目指し、合格した2人です。周囲に同じ志望校の仲間がほとんどいない状況で、受験に向き合ってきました。
2人とも現在は「UTFR (東京大学フロンティアランナーズ)」という団体のメンバーで、同様の環境にある受験生をサポートしようと、本の出版や講演会、イベントを通じて支援活動も行っています。
印象的だったのは、2人とも「緊張をなくそう」とはしていなかったこと。2人は、たとえ緊張したとしても、崩れない状態を事前に作っていました。


















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