東大生に聞いた入試の「緊張との向き合い方」4選 《最後に差がつくのは、本番で"普段の力"を発揮できたか》本番前ルーティンの具体例を紹介

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加えて、可能なら当日と同じ時間帯に受験会場へ実際に行ってみることは強く推奨します。ルートが確定し、「迷うかもしれない」という不安が小さくなる。

さらに首都圏で受験する場合、想像以上の人混みで体力を削られることもあります。人混みに“慣れておく”だけでも、本番の消耗は減ります。

方法3. ピンチのイメージトレーニングをしておく

入試で落ちる人は、1問のミスで落ちるわけではありません。多くの場合、1問のミスを引きずってしまった結果、崩れていくのです。

Nさんは、「20分程度で解くべき小問に30分かかってしまったらどうするべきか」「思考が詰まってしまったらどこで切り上げるか」などを、かなり具体的にシミュレーションしていました。こうした想定があると、想定外が起きても“ショック”が減ります。

私自身も、本番が近づくにつれて勉強の重心を「いかに高得点を取るか」から「いかに合格点を確実に取るか」へシフトしていきました。

例えば全4問ある東大文系数学は、1問に固執して他の問題を落とすのが一番危険だと感じました。そこで、まず4問すべてに5分ずつ取り組んでから解く順番を決める。

こうした手順は、当日に1つのミスから全体が崩れるのを防ぐ目的もあったのです。

次ページ方法4. ミスをしても引きずらない考え方を確立しておく
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