グロース市場改革で環境激変!「伸びる上場スタートアップ」の条件。M&Aや情報発信に活路

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東京証券取引所が2025年4月に打ち出したグロース市場の上場維持基準見直しは、上場するスタートアップ企業に衝撃を与えた。上場スタートアップ企業向けのIR(投資家向け広報)や資金調達支援を行うグロース・キャピタルの嶺井政人社長CEOに注目のポイントを聞いた。

 

グロース市場改革の起点は、22年4月に行われた東証の市場区分再編にさかのぼる。これにより、各市場が目指すべき企業像がわかりやすくなった。グロース市場は高い成長可能性を持つ、スタートアップや新興企業を対象とした市場と位置づけられた。

東証によるフォローアップ会議では、市場改革の進捗がモニタリングされている。この会議において、グロース市場で著しい成長を実現している企業が少数にとどまっていることが問題提起された。

高い成長を求める東証

23年2月の会議で議論が本格化し、グロース市場の上場維持基準を従来の「上場10年で時価総額40億円以上」から、「5年で100億円以上」へと大幅に引き上げる案が出された。金融庁は制度要綱の公表やパブリックコメントの実施を経て、25年12月中に規則改正を行う見通しだ。

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