「東武で乗降3位」東上線和光市駅長が語る日常風景 東京メトロ有楽町線・副都心線との接続駅は超多忙
「あとは介助が必要なお客さまのご案内も、そうですね。乗り降りが東武線内だけならば、社内での連絡で済むのですが、この駅では地下鉄の駅で乗り降りするお客さまもいます。なので、東京メトロさんとのコミュニケーションも重要になってきます」(中野目駅長)
こうした中で、スムーズに業務を進めていくためには何が必要なのか。もちろん中野目駅長が自らホームや改札に立つわけではない。むしろ、若い世代が中心の係員たちが働きやすい職場を作ることが大事だという。
「駅の業務はホームから車内点検、事務室内での勤務と、1日の中でもローテーションで動いています。個人プレーになってしまうと誰も気がつかないうちにミスが起きることも。なので、チームワークを第一に考えています」(中野目駅長)
入社して間もない若い社員は、鉄道業務のことをまだ充分に理解していないこともある。そんな若手を育てながら、同時にたくさんのお客と列車を安全にさばいてゆく。その両立が求められるのが、和光市駅長なのだ。
最初の配属も地下鉄接続駅だった
中野目駅長は、1988年に東武鉄道に入社した。地元は東武沿線の町でもある埼玉県の久喜。鉄道そのものにはさして興味があったわけではなかったが、毎日通学でも使っていた東武鉄道には親しみがあり、就職を決めた。
最初の配属は伊勢崎線の北千住駅。和光市駅と同じく地下鉄直通列車が行き交うジャンクションターミナルだ。そこで中野目駅長、実に14年間働いている。
和光市駅の上りホーム。左側が地下鉄直通列車、右側が東上線池袋方面のホームだ(撮影:鼠入昌史)


















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