「東武で乗降3位」東上線和光市駅長が語る日常風景 東京メトロ有楽町線・副都心線との接続駅は超多忙

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だが、毎日、たくさんの人がこの駅で乗り降りしたり、通り過ぎたりしていることは事実だ。和光市駅は、まぎれもなく東武鉄道第3のターミナルなのである。

そんな和光市駅を預かる東武川越駅管区の副管区長で和光市駅長の中野目浩伸さんはこう語る。

「地下鉄からやってきて和光市止まりの列車も1日に200本くらいあるんです。到着すると車内点検。遺失物や寝ているお客さまを起こしたり、という体力勝負の業務を200回以上繰り返します」(中野目駅長)

和光市止まりの列車が入線するたびに駅員が車内点検。それが完了して合図を送る(撮影:鼠入昌史)
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駅員が1日に移動する距離は?

「2人の駅員が両端から乗り込んで、1人が半分ずつ。点検が終わったらまた次の列車に備えてホームを移動する。それを繰り返すわけですから……。1編成200mあるので、1日の移動距離は多い駅員で15kmくらいになるんです」(中野目駅長)

和光市駅は地下鉄、つまり東京メトロの駅でもある。その分、さまざまな点で複雑な扱いが求められるのだ。たとえば、券売機。改札の外には東武とメトロ、それぞれの券売機が設けられている。

また、遺失物も地下鉄からやってきた列車内のものならばメトロ、東上線の列車ならば東武と、保管の扱いが変わってくる。1つひとつの作業を確認しながら進めて行かなければ、ミスにつながりかねない。和光市駅は、そういう駅なのだ。

【貴重な記録】和光市駅が飛躍するきっかけとなった1987年の地下鉄との相互直通運転開始。記念式典のテープカットに華を添えた「9000系」はいまも現役だ
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