好条件でも無理?「200人と見合い」した高スペック男が陥った婚活沼のリアル――たった1カ月で相手を決めた男性との大きな違いとは?

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「前の相談所では200人とお見合いしました。でも、決められませんでした。真剣交際にも2度ほど進みましたが、そこから結婚生活のすり合わせに入ったときに、住む場所やお金をどう使うかでもめて、結局交際が終了になりました」

ただしは上場企業勤務、身長170センチ超えのやせ型で、さわやかな顔立ち。一般的には、すぐに結婚できるタイプの男性である。にもかかわらず200人に会っても決められなかったという。

それでも、彼は婚活を続け「1年以内には結婚をしたい」と強く訴えてきた。

しかし、筆者の相談所で婚活をスタートさせてみると、やはり想定した通りの流れになっていた。

おじさんは“キープ要員”

次々にお見合いを繰り返していく。すでに数人と仮交際に入っているのに、タイプの女性をサイトで見つけるとお申し込みをかけたり、申し込まれたお見合いを受けたりして、新たなお見合いを追加していった。

仮交際も長くは続かず、交際終了を彼が出したり、相手から出されたりで、仮交際相手の移り変わりも激しかった。

結果、20件のお見合いをあっという間に重ねてしまった。そこで、筆者は、彼と面談をした。

「どうして決められないのですか?」

すると彼は、真剣な顔でこう答えた。

「僕は子どもがほしいので、30代前半の女性を希望しています。でも、そのくらいの年齢の女性たちからすると、こっちはおじさんだから、“キープ要員”なのだと思うんです。女性たちも複数人と仮交際しているだろうから、僕はどうしても2番手、3番手にされてしまう」

本命ではないので、デートも後回し。会えない期間が空くとテンションも下がるので、彼から交際終了を出すことになる。または、もっといい相手を見つけた女性からは、交際終了が来ることになる。

そして、次々にお見合いを繰り返していく。

「もう少し年齢の幅を広げて、年齢の近い女性とも会ってみませんか?」と言っても、聞く耳を持たなかった。

実際会えるのだから、“いつかは自分が良いと思い、また自分を選んでくれる女性に出会える”と信じている。理想を追って“決められない負のループ”に陥っていた。

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