基幹車種「ゴルフ」の行方や日本での展開は? CEOが話す「フォルクスワーゲン」電動化の少し先
「日本市場にも導入を計画中です。日本で成功するためには、よりよい商品をラインナップすることが重要なので、しっかり取り組んでいきたいと思っています」
「ID(アイディー)」とは、フォルクスワーゲンBEVのシリーズの名称。
2019年の「ID.3」に始まり、「ID.4」(2020年)、「ID.5」「ID.6」(ともに2021年)、「ID.7」(2023年)が発表されている。
フォルクスワーゲンの商用車部門からは「ID.BUZZ」(2022年)が登場。日本でも2025年に乗用車版が発売された。
シェファーCEOのもと、フォルクスワーゲンは2030年に乗用車における全ラインナップの電動化を打ち出している。
果たして「ゴルフ」も電動化するのか?
これまでは「ポロ」や「ゴルフ」といったICE(エンジン車)と、ID.シリーズは併存していたが、今後はICEからBEVへの移行が積極的に進められるようだ。
ID.ポロの発表が好例。では、ゴルフはどうなるのだろう?
「いま販売中のゴルフ8.5(第8世代の改良版という意味)は、過去最高のゴルフです。ゴルフは市場において重要なモデルなので、次世代は電動化します。この計画に変更はありません」
ゴルフもついに電動化。ただし、「しばらくは現行の8.5と併売する形になるでしょう」とシェファーCEOは付け加えた。
話題をID.ポロとID.クロスに戻すと、2台に共通するのは、BEV専用の「MEB」なるプラットフォーム。モーターをはじめとするドライブトレインをフロントに置く、前輪駆動車だ。
従来のID.シリーズは、全輪駆動もしくはリアモーターの後輪駆動だった。フロントモーターを採用するのは「スペース効率などを考えてのこと」だと、以前「ID.2all」のお披露目の際、シェファーCEOに聞いたことがある。
それは2023年のことで、2万ユーロ以下と現地では比較的買いやすい価格設定のID.2allと、続けてスポーツバージョンの「ID.GTI」が、ともにコンセプトモデルとして公開された。
2025年には、同じプラットフォームを使う全長3.8mの「ID.Every1」が、やはりコンセプトモデルとしてメディアに公開。
「フォルクスワーゲンらしいアーバン(都市型)BEVを紹介できたと思っています。この2台のテーマは買いやすいことで、何百万人もの人に届けられるBEVとなるでしょう」



















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