今の気分にあう日本酒はこうやって選ぼう! デザートワイン的使い方から飲み比べまで
ここまでさまざまな日本酒の特徴について解説してきましたが、ここからは具体的な日本酒の楽しみ方をお教えしましょう!
食事に合った日本酒をペアリングして楽しむ
日本酒はさまざまな食材とのペアリングによって料理を何倍もおいしく演出し、また日本酒自体もより味わい深くなります。
一般的に吟醸系の日本酒は白身魚のような淡白な味のものと合わせるとよいと言われています。
ただ魚でも油の乗ったマグロやブリなどは、純米のようなしっかりとしたふくよかな味わいの日本酒と合わせると、食事の味に負けずお互いの個性を引き出し相乗効果を生みます。
洋食との相性も抜群!
また「日本酒=和食」という印象があるかもしれませんが、実は洋食との相性も抜群です。
例えば白カビ系のチーズは日本酒との相性が非常にいい食材の代表格です。これは日本酒を造る時に使う米麹がカビでできており、カビを使った食材同士を組み合わせるとお互いの個性をうまく引き出し合うからです。
そのほかにも日本酒はその種類によってどんな食材・料理にも合うので、自分好みのペアリングを探すという楽しみ方もいいですね!
オシャレなラベルを楽しむ!
伝統的なイメージから、達筆な字で書かれた漢字のラベルを想像する方も多いでしょう。ところが、実は近年ポップでアーティスティックなラベルを採用する新進気鋭の酒造が増えており、オシャレなインテリアとして楽しむこともできます。
またワインと違い、日本酒のボトルには特に制限が設けられていないため、ブルーやグリーンなどさまざまな色があり、香水のボトル感覚で集めるのもいいでしょう。料理屋などでどのお酒を頼むか迷った時に、ボトルのデザインで決めるというのも楽しいでしょう。
熱燗でも冷酒でも楽しめる!
日本酒は種類や季節によって冷やして楽しんだり、熱燗で楽しんだりすることができるのも魅力です。また温度を変えることにより、同じ銘柄でも違う表情や香りを楽しむことができます。
お酒を温めていただく熱燗は、もともと穏やかな日本酒の香りや味わいの奥ゆきを引き出して楽しむため、純米系が特におすすめです。
逆に吟醸や大吟醸のような淡麗系の日本酒は、キレよくスッキリと飲むために冷やしていただくのが一般的です。
容器を変えて楽しむ!
日本酒は温度以外にも、それぞれの特徴に合わせてさまざまな容器にいれて楽しむこともできます。ワイングラスで香りを楽しむもよし、熱燗をお気に入りのお猪口(おちょこ)でクイっといくもよし。また升にいれてヒノキの香りとともに日本酒を楽しむのも粋なものです。
毎年同じ味が楽しめる
ワインなどは収穫された年により味にバラつきが生じ、その違いを楽しむという醍醐味がありますが、日本酒はどんなに気候やお米の質が違っても毎年同じ味を造りだします。
これは職人たちの技があってのことで、「あの日本酒をもう一度味わいたいなあ」と思った時にいつでも楽しめるという魅力があります。