偏差値よりも環境を重視、「高校で国内留学」がじわり注目を集める理由 《愛知から山形へ》「自分を好きになれた」経験者が語る留学生活のリアル

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「最近は偏差値だけではなく、自分のやりたい、学びたいことで進学先を決める生徒が増えました。新しい選択肢として地域みらい留学が入るようになり、受け入れる学校側も地方創生や地域の教育を持続させることを見据え、少人数でしっかり学べる環境などを整えてアピールしています」

丸谷正明さん
丸谷正明(まるたに まさあき)/地域みらい留学事業マーケティングマネージャー。石川県羽咋市出身。早稲田大学で生涯教育を学んだ後、ベネッセコーポレーションで教材開発・マーケティングに従事。2021年より一般財団法人地域・教育魅力化プラットフォームに入職。一人ひとりが興味・関心に合わせた自分らしい進路を選べるよう、地域みらい留学のマーケティングとカスタマーサクセスを推進している(写真:一般財団法人地域・教育魅力化プラットフォーム)

「地域の人の魅力」が留学先の決め手に

中学校で配られるチラシやWeb広告を見て、地域みらい留学について知る親子に加え、すでに子どもが留学した保護者の口コミを聞いて説明会に来る人も増えたそう。では、生徒はどのように留学先を決めているのだろうか。

「やりたいテーマが決まっていて留学先を選ぶのは、全体の半分以下です。ほとんどの生徒はいくつかの留学先で話を聞き、実際に学校を見た結果、豊かな自然環境や少人数教育、興味のある部活などの学校の環境、あるいは最終的に絞るときには、見学時に話した地域の人が魅力的だったという理由で決めていることが多いと思いますね」(丸谷氏)

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