「高市さんなりのユーモアでしょ」「首相の発言として軽すぎる」と波紋…高市早苗首相の《マウント取れる服》投稿が嫌悪される"真因"
一方で、前述の高市首相のSNS投稿では、外交という繊細な文脈の中で「マウント取れる服」という、より攻勢的で俗語に近い上下語が選ばれた。
安藤議員が語ったのは劣位に見られないようにする守りの方向であり、高市首相の言葉は相手より上に立つことを示唆する強いものであった。上下関係を示す表現が続いたことで、外交そのものが「勝敗を前提としている」かのような受け止め方へつながった。
ここで重要なのは、語彙が置かれる文脈によって重さが一気に変わる点である。
「マウント」のような軽い言葉でも、首相という公的立場で発された瞬間に“外交上のメッセージ”として扱われ、それが本来持つ“軽さ”を失う。政治家の発言は文脈から切り離されて引用されやすいため、意図していない方向にまで意味が広がりやすい。
政治家の発言はしばしば文脈から切り離され、国内外のメディアで引用されるので、軽い意図の表現であっても外交語彙として扱われた途端に別の重力を帯び、想定外の方向へ解釈が広がることがある。
今回の反応は、日常語を外交領域に持ち込んだときに生じる“意味の増幅”が現れた例だと言える。
「女性リーダーの装い」は注目を集めやすい
石破内閣のときは男性閣僚の着こなしが「だらしない」と指摘された。
ただ世界各国の報道を見ても、女性政治家の装いは男性以上に注目を集めやすい。男性政治家のスーツは国際的な慣習として色や形がほぼ統一されており、「何を着るか」より「どう着ているか」のほうが評価の対象になりやすい。
一方、女性の装いは色、素材、シルエット、アクセサリーなど選択肢が圧倒的に多く、その違いがそのまま“解釈される情報の幅”につながる。
特に日本は女性リーダーが少ないため、1つひとつの選択が大きく扱われやすく、全体のバランスや雰囲気といった細部まで注目が集まりやすい。
世界の政治家の装いをたどると、「その場にどんな姿勢で臨むのか」を示すために使われてきたことがわかる。



















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