「高市さんなりのユーモアでしょ」「首相の発言として軽すぎる」と波紋…高市早苗首相の《マウント取れる服》投稿が嫌悪される"真因"
SNSは単語のみが切り取られ、文脈から独立して拡散される。そのため、「マウント」という攻撃的な語感だけが強調され、「外交を上下関係の勝負ととらえているのではないか」という解釈が広まりやすかった。
「舐められない」と「マウントを取る」の違い
今回の投稿が結びつけられた背景には、直前の参院予算委員会での議論がある。
2025年11月14日の予算委員会で、参政党の安藤裕議員が高市首相に対し、次のように問いかけた。
「これから高市総理をはじめ各閣僚の皆さんも世界各国のトップと交渉しなくてはならない。そのときに、できれば日本最高の生地を使って、日本最高の職人さんが作った服でしっかりと外交交渉してもらいたい。安物の服で対応したら舐められる。まさに国益に反する判断かと思うが、いかがか?」
高市首相はこれに対し、議員歳費との整合性を踏まえて次のように答弁した。
「身を切る改革と言っている限り、私たちは議員歳費をいただいているから、その範囲内でしっかりと、そんなに恥ずかしくない格好で海外に行けるようにする。そんなに服を持っていないが、物持ちがいいので15年くらい前の服も引っ張り出してきているので、どうかご安心ください」
しかし安藤議員は「安心」という言葉に反応し、次のように続けた。
「安心するとかそういう内容ではなくて、本当に個人消費をちゃんと高めていかなきゃいけない。そして世界に日本の最高のものをアピールするのは大事な仕事だと思う。物持ちがいいことをアピールするのではなく、『日本の最高のものはこれなんだ』と総理の立場で示してもらいたい」
このとき安藤議員が訴えていたのは、表面的な服装の話ではなく、日本の素材や職人技を外交で示すべきだという産業政策の主張であり、あわせて「身を切る改革」は景気に逆風であるとして、閣僚給与の上乗せの見送りにも疑義を呈していた。
その中で使われた「舐められる」という語には、外交の場で評価を落とさないための上下意識が含まれていた。



















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