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政治・経済・投資 #21世紀の証言

〈川邊氏の証言②〉PCで大成功したヤフーは「イノベーションのジレンマ」でスマホに出遅れ、体制刷新で立て直し図る

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LINEヤフー前会長の川邊健太郎氏 (撮影:尾形文繁)

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今やインターネットのインフラとなったLINEヤフー。業界を30年以上見てきて、このほど著書『7つの激変』を上梓した前会長の川邊健太郎氏の証言を、全3回に分けてお届けする(第2回)。
この四半世紀の主要な出来事や経済社会現象について、当事者たちの声を掘り起こす

2000年、電脳隊など4社が合併したP.I.M.がヤフーに売却され、私はヤフーに入社することになった。しかし、「モバイルインターネットをやれる」という自分の期待とは、かなり違うものだった。

時代はドットコムバブルがはじけた頃。親会社のソフトバンクは、「ヤフーBB」でブロードバンド事業に賭けており、経営資源を一気に集中しようとした。私は新設のヤフーモバイルのプロデューサーとなったが、ソフトバンクはブロードバンドのほうで手一杯だった。

モバイルに力を入れてくれなかったヤフー

ヤフーの当時の井上雅博社長は、「モバイルはお前らに任せる」と言ってくれたが、エンジニアのリソースを割いてはくれない。例えば、PC版の「Yahoo!天気」をガラケー対応にしてもらおうとしたものの、エンジニアはPC版の「世界の天気」を開発するほうに回るとか、モバイルはいつも後回しになっていた。

「世界の天気を見るPCのユーザーと、国内の天気を見るモバイルのユーザー、どっちが多いと思ってるんですか」とキレた記憶がある(笑)。

その後、06年にソフトバンクが英ボーダフォンの日本法人を買収し、ガラケーにヤフーの「Yボタン」がつくなど、使いやすくなることもあった。しかしそれまでは全然放置。会社全体の優先順位として、モバイルが1位になることはなかった。

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