「通常の弁当と何が違う?」企業向け"冷凍置き配サービス" 解凍後のおいしさを逆算した調理の工夫

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冷凍庫や冷蔵庫、自販機による社食の提供は、すでに数多くの業者が参入している。管理栄養士やシェフが監修しているとはいえ、その多くはセントラルキッチンで作られた、どこか味気のないものばかり。しかし、林さんが手がけた冷凍弁当は、店で食べるのと何ら変わらないクオリティと、利用者が言う手作りならではの温もりを感じる。

冷凍庫にストックされた「鶏肉のコンフィカレー」(筆者撮影)

以前、工業団地内にはコンビニが出店していたが撤退した。現在、そのフロアにはカップ麺やパン、お菓子の自販機が並んでいる。たまに食べるのであればそれでもよいが、毎日となるとさすがに飽きてしまう。

ますます高まる冷凍置き配弁当の需要

「今はまだ月間100食くらいしか出ていませんが、これから取引先が増えて月間500〜600食となれば、店全体の売り上げの足しにもなります。将来は地元の同業者にも声をかけて、いろんなメニューを提供できれば地元の活性化にもつながると思っています」(林さん)

この工業団地に限らず、愛知県小牧市や隣の春日井市は、名神高速や中央道のインターチェンジがあることから、数多くの工場や倉庫、配送センターなどが建ち並ぶ。それらで働く人々は交代勤務なので、冷凍置き配弁当の需要は多いだろう。雇用する側も従業員の“ワークイートバランス”を考える必要がある。

永谷 正樹 フードライター、フォトグラファー

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ながや まさき / Masaki Nagaya

名古屋を拠点に活動するフードライター兼フォトグラファー。

地元目線による名古屋の食文化を全国発信することをライフワークとして、グルメ情報誌や月刊誌、週刊誌などに記事と写真を提供。

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