【オフロード系の新型モデルを比較】"小さなランクル"トヨタ「ランドクルーザーFJ」と、大幅改良で進化した三菱「デリカD:5」の美点

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なお、日本での発売は26年年央頃を予定。価格などは未発表だが、従来のランクルと比べると、小柄で愛嬌ある車体などからも、オフロード系モデルのエントリーユーザーなども気になるクルマとなるのではないだろうか。今回のショーでは、国内外メディアから多くの注目を集めたモデルだけに、発売後、市場にどのようなインパクトを与えるのかも気になるところだ。

三菱「デリカD:5」

ジャパンモビリティショー2025に展示されていたデリカD:5
ジャパンモビリティショー2025に展示されていたデリカD:5(筆者撮影)

一方の三菱・デリカD:5。広い室内などによる良好な居住性と、悪路での高い走破性などを融合したオールラウンドミニバンという独自コンセプトの人気オフロード系モデルに、大幅改良を施した新型が発表された。

デリカといえば、1968年に登場した初代「デリカ」トラック以来、50年以上の歴史を誇るロングセラーのブランド。ワンボックスタイプとしては、69年に登場した「デリカコーチ」が元祖となる。

以降、高いオフロード性能を持つミニバンとして独自の進化を遂げ、現在のデリカD:5は、2007年に5代目モデルとして登場。「ミニバンの優しさ」と「SUVの力強さ」を融合したスタイル、卓越した4WD性能などが大きな支持を得て、大ヒットを記録する。

69年発売のデリカコーチ
1969年発売のデリカコーチ(写真:三菱自動車)
07年発売のデリカD:5
2007年発売のデリカD:5(写真:三菱自動車)

その後、19年には、三菱独自のグリルデザイン「ダイナミックシールド」や縦型のマルチLEDヘッドライトを採用した現行モデルを発売。2.2L・クリーンディーゼルターボエンジンによる力強い走りと、独自の電子制御4WD「AWC」が生む多様な路面での高い走破性などが人気のモデルだ。

そんなデリカD:5の新型では、まずエクステリアを変更。フェイスデザインは、フロントのグリルやバンパーのデザインを刷新することで、よりアクティブで力強い顔付きを演出する。

また、リアゲートでは、「DELICA」ロゴをガーニッシュ内へ取り込むことで、リアゲートパネルをよりシンプルでプレミアム感のあるデザインに変更。加えて、ボディサイド部では、新採用のホイールアーチモールで、安定感のある足まわりと高い走破性のイメージを演出したほか、新デザインの18インチアルミホイールで力強さとギア感を高めている。

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