【オフロード系の新型モデルを比較】"小さなランクル"トヨタ「ランドクルーザーFJ」と、大幅改良で進化した三菱「デリカD:5」の美点
実際に会場で現車を見てみると、サイコロをモチーフとしたという直方体のボディが、ほかのランクルよりも明らかにコンパクトな印象だ。やや寸詰まり感もあるが、逆にそれが、ほかのモデルにはないキュートなイメージさえ感じられる。
なお、ボディサイズは、全長4575mm×全幅1855mm×全高1960mm、ホイールベース2580mm。従来型で比較的小さめのボディを持つランドクルーザー250のサイズが、全長4925mm×全幅1940~1980mm×全高1925~1935mm、ホイールベース2850mm。ランドクルーザーFJのほうが、全高を除けば全体的に小柄なことがわかる。
とくに、ホイールベースは250シリーズと比べ-270mm短くしていることで、最小回転半径5.5mを実現(250シリーズは6m)。これにより、市街地などでも取りまわしがよく、オフロードでの機動性も確保するという。
車名は似ているが、FJクルーザーと異なるコンセプト
ちなみに、このモデルの車名「FJ」は、1960~1984年に生産された「FJ40型ランドクルーザー」を外観デザインのモチーフにしているからだという。全長の短縮や背面タイヤの採用、リアドアも横開きとするなどで、往年の名車が持つ雰囲気を表現しているとの話だ。
また、FJというネーミングでいえば、2006年に北米で発売、国内には10年に導入された「FJクルーザー」というモデルもあった(現在は生産終了)。だが、こちらは主に、北米の若者向けに開発されたモデル。一方の新型ランドクルーザーFJは、より幅広い地域のユーザー向けに開発し、さまざまな人の生活を支える「コンパクトなランクル」という位置づけで、トヨタの開発者いわく「コンセプトがまったく異なる」クルマとのことだ。



















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