政治家としてまれに見るカリスマ性を備えたマムダニは、選挙運動におけるソーシャルメディア活用の達人として、実質的に世界が教えを請う存在となった。主な対立候補となった元ニューヨーク州知事アンドリュー・クオモに多くの人々が抱いていた反感も追い風となった。マムダニの親パレスチナ的な立場は、従来の政治的常識とは相いれないものだったが、ニューヨーカーたちの間で高まる反イスラエル感情と足並みがそろっていた。
だが、経済的不安などとは無縁のはずだった高所得で高学歴の有権者がマムダニの勝利に決定的な役割を果たしたことは否定できない。
年収2000万円エリートがプロレタリア化
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