日本でいちばん社員満足度が高い会社の非常識な働き方 山本敏行著

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「会議の参加人数は4人まで」もおもしろい。会議の効率化を工夫している企業は多いだろうが、人数を制限するという発想はなかったのではないか。4人が妥当なのかどうかは別にして、人数を制限すれば、進行も早くなるし、会議の数自体が減るだろう。

「デュアルモニターで40%の作業効率アップ」も重要な指摘だ。IT業界、金融業界ではデュアルモニターは当たり前で、3台、4台のモニターを使うこともあるが、一般企業のオフィスでは1台のモニターが普通。しかもノートパソコンのことが多い。

本書には「シングルモニターに比較してデュアルモニターは作業効率が40%向上する」と書かれているが、デュアルにしている企業は少ない。モニター1台2万円。社員の作業効率が40%上がるなら、本当に安い投資だと思う。ちなみにわたしは10年以上前からデュアルモニターでパソコンを使ってきた。

初耳だったが、本書によればプレイステーション(ソニーのゲーム機)でテレビ会議システムを構築できるそうだ。1台約3万円だが、6拠点まで同時接続できるそうだ(もちろん6台必要になる)。EC studioでは50インチのテレビを大阪本社と東京支社で常時接続している。

もちろんビジネスにも使っている。商談する全国と海外の取引先にプレイステーションを贈呈して、テレビ会議を行っている。だから「出張がない」「顧客と会わない」という非常識が可能になるのだ。

EC studioの取引先は中小企業であり、本書で紹介されているツールを販売している。社員100人以下の企業でとくに効果があるらしい。しかし内容を読んでみると、大企業でも有効だと思う。また即座に導入できそうだ。本書を読んで、自社に導入できそうなシステムを検討してみてはいかがだろう?

(HRプロ嘱託研究員:佃光博=東洋経済HRオンライン)

ソフトバンククリエイティブ 1,470円

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