数学ができる人の共通点「数字のセンス」の正体 東大生は文系でも"匂いでかぎ分け"間違い防ぐ力が身に付いている

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要するに、「2」「3」「5」「6」「7」の5択でも、数が小さい順に答えになりやすいと考えることができるわけですね。

万能ではないが、違和感にはなる

もちろんこの話はまったく万能な話ではありません。でも、計算をしていると感覚的に、「ああ、この数字が答えになりそうだな」というのはわかってきてしまいます。逆に、計算した結果として「√7」になったとして、「√7ってことは、7が計算の中に出てきたわけだよな。どこ由来の7だったんだっけ、これ?」というように、頭の中で「チェック」が行われることになります。

このチェックのことを「検算」または「試し算」と呼ぶわけですが、時間との戦いであるテストの中で、すべての数字にチェックをしていくわけにはいきません。特徴的な数字や、自分の経験則から外れた数字が答えになったときに、「√7?なんかこれミスってないか?」という「勘」を働かせることができるわけです。

数字のセンスがあるというのは、このような「勘」が働きやすい人のことを言います。「この数字がここで出るのは変だな」と感じ、違和感を拾うことができる人は、計算が間違っているときに「待てよ?この問題の設定で7は出るはずないぞ」と感じ、検算に移れるわけですね。

今回は√を例に出して話しましたが、別にそれ以外の場合も考えられます。計算ミスが少なくなり、点数が高くなりやすいわけです。ぜひ参考にしてみてください。

西岡 壱誠 ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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