退任間近の石破首相が韓国訪問、李大統領と2国間協力強化で合意

石破茂首相は韓国の李在明大統領と会談し、高齢化など共通の社会的課題で協力することに合意した。首相は退任を前に日韓の関係を強化しておく狙いがある。
30日に釜山で行われた首脳会談後に発表された共同声明によると、両国は低い出生率や地方経済の成長、自殺対策などについて事務レベルの協議を続けることで一致した。
両首脳は8月に東京で会談し、両国共通の課題に対処するための協議体を発足させることで合意していた。これを基盤に、協力を具体的に進めることが示された格好になる。日韓関係は改善の方向に向かっている様子だが、石破氏は退任予定のため両国の関係は新たな試練にさらされる恐れもある。
首脳会談後に李氏は記者団に対し、「韓国と日本は物理的な距離は近い。これと同じぐらい、気持ち的にも経済的にも、社会文化的にも、安全保障上でも本当に近くなることを願っている」と述べた。
石破氏は両国が緊密な協力と交流を続け、シャトル外交が目に見える成果を生むことに期待感を表明した。
韓国大統領府によると、日本の首相がソウル以外の都市を首脳会談で訪問したのは20年ぶり。
韓国側が発表した共同声明では、「韓日の両政府は当局間の協議体を通じて各分野で両国関係者間の意思疎通を拡大させ、両国で共通する社会問題について多層的な連携と協力の強化を図っていく」とした。
著者:Soo-Hyang Choi
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