定年後、給料が5割減…40、50代が知らないと地獄を見る「再雇用の残酷すぎる現実」
自分の強みがわかったら、次は会社の外で通用するかどうかを試してみましょう。副業が許可されている会社であれば、スポットコンサルティングやプロジェクト単位の業務を請け負ってみるのが有効です。
これは金銭を得るためだけでなく、「自身の市場価値とその領域を知る」ことが目的です。たとえ小さな案件でも、会社の看板がない状態で報酬を得る経験は、大きな自信につながります。
副業が禁止されている場合でも、知人に協力を求め、ボランティアベースで課題解決を手伝うだけでも価値は測れるはずです。こうした「テストマーケティング」を繰り返すことで、独立後のビジネスの可能性が見えてきます。
最終的に目指すべきは、「会社の仕事」と「個人としての仕事」という二つの軸を持つ「パラレルキャリア」の確立です。これは、定年後も働き続けることを前提とした生き方であり、会社の看板や役職に頼らない「セルフブランド」を築くことにつながります。会社以外の個人の肩書を考えるのもいいかもしれません。
また、出世レースを最後まで諦めないことも重要です。出世を目指す中で得たリーダーシップや自己管理能力、社内外のネットワークは、退職後のキャリアでも大いに役立ちます。会社の仕事に100%の力を注ぎつつ、同時に社外での活動や自己研鑽も怠らない。この姿勢こそが、定年後の「不安」を「希望」に変える最大の武器となるのです。
そして、自分の未来は、自分自身で選び取る
サラリーマン人生を否定するつもりは毛頭ないのです。私自身も会社にすべてを捧げ、その中で得た経験や誇りは何物にも代えがたいものです。しかし、だからこそ伝えたいのです。「定年」は終わりではなく、人生を再設計する出発点であると。
役職を失い、給与が下がり、役割を見失ったとき、人は初めて「会社に頼りすぎていた自分」に気づき後悔します。
そこで立ち止まるのではなく、勇気を持って「これから30年、自分はどう生きたいか」を自らに問い、動き出してほしいのです。
再雇用はあくまで一つの選択肢にすぎません。今こそ、好きなこと、得意なこと、人に感謝されることを軸に、仕事を「選び直す」時代です。家族と向き合い、仲間と支え合い、会社という呪縛から自由になったとき、あなたは「会社では得られなかった生きがい」を見出せるはずです。
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