O2Oビジネス拡大の仕掛け人・KDDIの狙い《O2Oビジネス最前線・黎明期を迎えた新・消費革命》


12年2月、KDDIは、O2Oの代表的サービスで有名な共同購入型クーポン「グルーポン」と連携した。auポイントでクーポンが購入できるようになり、購入額に応じてポイントが付与される。

「グルーポンは、リアルのお店にお客様を送るサービス。ただ、送客した後も、さらに次の消費につながる仕組みを作りたいとの希望があった。連携することで、たとえば来店後のクーポンなど、リアルのお店でお客様に提供できる価値の可能性に一緒に取り組むことができる」(桑田氏)。


桑田祐二氏

KDDIが仕掛ける、ネットとリアルを融合した戦略的で幅広いトライアルは、その遠大なる野望のほんの一歩にすぎない。

KDDIの田中孝司社長は、10年12月の就任以来、新事業戦略「3M戦略」を表明している。「複数の端末や機器」「複数のネットワーク」「さまざまなコンテンツやサービス」をKDDIが提供し、3つのレイヤーのすべてを駆使して消費者の利便性と満足度を高めるというもの。

桑田氏は次のように話す。「今までは別々だった回線、端末、コンテンツを有機的に絡めて、セットで消費者に新しい体験を届ける。携帯やテレビ等の端末や機器、家や街中などのネットワーク環境を問わず、自分の好きなコンテンツやサービスが利用できる。他のキャリアには提供できない価値だ」。

3M戦略は、社内の浸透度も高く、急ピッチで進められている。

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