O2Oビジネス拡大の仕掛け人・KDDIの狙い《O2Oビジネス最前線・黎明期を迎えた新・消費革命》

国内外のネット企業やリアル企業と提携し、次々に先進的なO2O(オンライン・ツー・オフライン)の取り組みを発表しているのが、大手通信会社のKDDIだ。提携先は、ネット企業では、楽天、Facebook、グルーポン、リアル企業は、ローソン、良品計画(無印良品などの運営)、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC、TSUTAYAなど運営)等と実に幅広い。KDDIが描くO2Oの未来像は何なのか。

将来、レンタルビデオ店の店頭で、どの映画のDVDを借りるか決めるときに、自分のスマートフォンで映画の予告動画が簡単に視聴できるようになるかもしれない。

2012年2~3月、TSUTAYA渋谷店で、近距離無線通信の国際規格「NFC」(Near Field Communication)を利用した先進的な実証実験が行われた。店頭でPOPや商品パッケージをNFC対応スマートフォンでかざすと、映画やドラマの予告映像がその場で視聴できるサービスだ。

NFCは10センチメートル程度の近距離での双方向データ通信が可能な無線通信技術。「かざす」だけでデータのやり取りができるのが特長だ。

サービスが本格的に導入されると、消費者は、事前に内容を視聴してからレンタルできるようになる。店舗での顧客満足度を上げて、来店や消費を促進させることが期待できる。

まだ国内で数種類しか販売されていないNFC対応スマートフォンを利用した実験的な事例だ。

KDDIは他の通信キャリアに先駆け、12年春以降、NFCの国内向けのサービスを10以上提供すると発表している。「事例を積み重ねることで、NFCだとこんなことが実現できると世の中に知ってもらう」と、新規ビジネス推進本部事業開発部課長の桑田祐二氏は話す。

NFCだけではない。

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