「独り勝ちの快進撃!」ファミマの『コンビニエンスウェア』ラインナップ150種類、ユニクロ並みの価格で高品質 "コンビニで服を買う"時代到来へ
オンラインストアでのアパレル購入が当たり前となったいま、確かに試着はマストではないのかもしれない。特にデイリーウェアならなおさらだろう。それを裏づけるように、『ジョガーパンツ』(2719円/税抜)、『ショートパンツ』(1817円/税抜)、『ブラウェア』(2082円/税抜)など、購入にあたって試着の頻度が比較的高いと思われるアイテムも好調に推移しているという。
「特にショートパンツは、初年度は夏が来る前に売り切れてしまうほどの反響でした。SNSでは、さまざまなメーカーの定番アイテムを着比べてみた様子など、サイズ感の確認になるような投稿も多く見られます。試着ができずとも、そういった投稿を参考にされている方も多くいらっしゃるようです」

台湾を皮切りに、海外展開も加速予定
現在は約150種類までラインナップが広がり、全身コーディネートができるほどのアイテム数が揃う。2025年9月には、すべての商品を取り扱う初のサテライトショップを東京・芝浦にオープンし話題となったが、ここでもあえて試着室は設けていない。
「サテライトショップには全身鏡を置いています。試着室については議論になりましたが、あくまでも“コンビニで服を買う”ことがコンセプトのため、ここでもその方向性は貫いています」
芝浦のショップは他店舗の5〜10倍の売上が出ているという。試着ができないアイテムを排除するのではなく、試着なしで購買につなげるアイデアや工夫を生み出す方向にシフトしたことが、成功の要因のひとつであることは間違いない。
この秋冬は、これまでになかった厚手のローゲージカーディガンなど、女性向けのアイテムもさらに増やしていく予定だという。
「昨年の11月からは台湾のファミリーマート店舗でもコンビニエンスウェアの販売を開始し、好評をいただいています。今後は海外での展開をさらに広げ、グローバルアパレルブランドとしての成長を目指します」
他のコンビニ大手では、ローソンが2022年から「無印良品」との提携を開始。靴下やハンカチ、ミニトートバッグなど“ローソンでしか買えない”限定商品で女性客を取り込み、衣料品の売り上げを伸ばしている。
一方、セブンイレブンでは、自社ブランド「セブンプレミアムライフスタイル」の下着や靴下などを販売中。現在は緊急需要に特化した品ぞろえだが、同ブランドではパジャマや機能性下着、子ども服に至るまで商品数が豊富なことから今後取扱アイテムが増えることもじゅうぶん予想される。
国内のコンビニ市場がすでに飽和状態のなか、“コンビニで衣料品を買う文化”は新たな起爆剤となり得るか。
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