「独り勝ちの快進撃!」ファミマの『コンビニエンスウェア』ラインナップ150種類、ユニクロ並みの価格で高品質 "コンビニで服を買う"時代到来へ

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ファミリーマートの親会社は、繊維を祖業とする伊藤忠商事。現在も『ポール・スミス』や『ランバン』などのハイブランドから、『デサント』『コンバース』『フィラ』などのスポーツ・シューズブランドまで幅広く展開し、繊維分野では圧倒的な事業規模を誇る。

原料調達や生産にあたっては、その強みもじゅうぶんに生かされている。例えば、定番の『アウターTシャツ』(1355円/税抜)は、USAコットンを使った綿100%素材。しっかりとした生地感と縫製で、デザイン面では肩落ち具合、袖丈の長さにもこだわり、流行が続くビッグシルエットを意識した絶妙なサイズ感を実現している。

それでいて、税込価格は競合他社のひとつであるユニクロの「クルーネックT」と比べて10円安い。「だったら近くのファミマで」と、消費者の選択肢は当然広がるだろう。

Tシャツ類
シンプルで誰でも着やすい長袖、半袖、インナーTシャツが黒白2色で展開(写真/編集部撮影)

見本品の展示でTシャツの売上が爆伸び

須貝さんによると、「今夏、『アウターTシャツ』の売上が飛躍的に伸びた」とのことだが、その要因のひとつに陳列の工夫もあるという。売り場面積が限られるコンビニで、思い切ってMサイズとLサイズのみ、見本品をハンガーにかけて消費者が手に取ることができるようにした。

「店舗ではSからXLまで4サイズを販売していますが、需要の多いMとLのサイズ感が把握できれば、他のサイズもおよその見当をつけていただけるだろうと考えました。肌ざわりや生地の厚みなど素材の確認をしていただけたことも、売上増加につながったと思います。

コンビニは大多数がフランチャイズ店のため、売り場展開を強制的に統一することは難しいのですが、Tシャツ陳列に関してはかなりの徹底度で多くの店舗さんが実行してくださいました。見本品の展示を始めてからは、特に女性の方からの購入の伸びが顕著でしたね」

Tシャツ見本
実際に展示されていた見本品。看板にはS〜XLまでのサイズ詳細も記載されている(写真/編集部撮影)

Tシャツのヒットもあり、3月から7月の売上だけで前年比160%超を達成。これには、7月1日に初登場して3週間で完売した『コンビニサングラス』(2264円/税抜)も大きく貢献している。

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