数字に強い人は《1440gの12.5%》が5秒で解ける!ビジネスや投資、資産運用で使える"東大生が全員やっている"割合の計算術とは

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そして、さまざまな表記方法がある中で、割合を直感的に理解するのに役立つのが「分数」なのです。

12.5%を「1/8」と置き換えれば、1440gの12.5%を求める計算を、「1440gの1/8を求める」計算に置き換えられます。1440を8で割るだけなので、暗算でも簡単に180と答えられます。

暗算の速い人が使っている、超便利な「分数変換表」

12.5%以外にも、よく使われる割合と、それに対応する分数があります。これらのペアを覚えておくだけで、複雑に思われた割合の計算が驚くほど簡単になります。

百分率(%)

小数

分数

50%

0.5

1/2

25%

0.25

1/4

20%

0.2

1/5

10%

0.1

1/10

12.5%

0.125

1/8

5%

0.05

1/20

この表にある数字は、私たちの日常生活やビジネスで頻繁に登場します。例えば、セールで「20%オフ」と書かれていても、その割引計算をするのに多くの人が計算機に頼ってしまいます。しかし、「20%」が「1/5」だと知っていれば、割引額を簡単に計算できます。

例えば、「3500円の20%オフ」なら、割引額は「3500円の1/5」なので「700円」、支払額は「2800円」と瞬時にわかります。このテクニックは、日常生活での買い物で役に立ちますね。

なぜ、小数をわざわざ分数に変換するのか。それは、分数こそが「全体を分割する」という割合の本質的な概念を捉えているからです。冒頭の問題に戻りましょう。「12.5%」を「1/8」という分数に変換することで、下図のような円グラフを想像でき、「全体を8等分したうちの1つ分」という直感的なイメージにたどり着きます。

1/8のイメージ(画像:筆者作成)
1/8のイメージ(画像:筆者作成)

外部配信先では記事中の図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください。

割合を分数で考えることは、頭の中にこのような視覚的なイメージを作り出し、計算のプロセスを簡略化してくれます。これは、ただの計算テクニックではなく、物事を多角的に捉え、複雑な情報をシンプルに整理する思考法そのものなのです!

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