日立グループの強みを生かし、コマツと肩を並べたい--日立建機社長・辻本雄一

──当分は中国に注力することになりますか。

しばらくは中国が建機市場の中心だ。中国勢に対抗するためにも、生産コストをグローバルで同一水準にしようとしている。同じ性能であれば、中国で作る機械は中国勢と同じ値段で仕上げなければならない。

中国には販売の代理店網があるが、さらに販売を強化するためにプロジェクトを立ち上げた。その中の重点項目が、人の現地化だ。中国で商売をするには、現地の人が現地の言葉で現地に出向いてやらないといけない。少ない日本人で全部やろうとしても、本当に細かいところまで把握するのは難しい。

──00年代前半に中国に駐在されていましたが、印象的なことは?

中国に赴任した1999年、合肥工場では中型油圧ショベルを1日4~5台作っていた。それが帰国した04年には最高で1日30台になっていた。本当に高度成長の時代を一緒に過ごした。販売の代理店も小さなところが大きくなった。今でも年に何回か中国に行くが、行くたびに大きく変わっている。中国の人とは、船で雑魚寝したり、穴しかないトイレで並んで用を足したりした。慣れれば何でもできるものかな(笑)。

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つじもと・ゆういち
1953年生まれ。79年大阪大学大学院基礎工学研究科修士課程修了、日立建機入社。中国現地法人社長を経て2009年執行役、11年執行役常務兼取締役。12年4月に社長就任。座右の銘は「人事を尽くして天命を待つ」「虚心坦懐」。

(聞き手:長谷川 愛、長谷川高宏 撮影:尾形文繁 =週刊東洋経済2012年4月21日号)

記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
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