悩める資生堂の賭け 禁断の化粧品ネット販売を開始
ついにパンドラの箱を開く──。昨年4月の発表から1年、資生堂が満を持しての大勝負に出る。
同社は美容情報サイト「ビューティー・アンド・コー」に続き、4月21日、化粧品通販の機能も備えたサイト「ワタシプラス」を開始した。
前者ではJTBやパナソニックなどと提携し、各分野の専門的見地から商品や美容に関する情報を発信。一方、「ワタシプラス」では、利用者が自社製品2600アイテムをネットで買えるほか、チャットや動画を用いて美容部員からカウンセリングを受けたり、立地や取扱商品など条件に応じて化粧品の販売店舗を検索・カウンセリング予約を入れたりすることが可能だ。ネットカウンセリング開始に際してコールセンターも設置。訓練を受けた約40人の美容部員が専属として対応する。
ネット販売ではコーセーやカネボウなど競合他社も動き出している(表)。だが、ネット経由で顧客を専門店へ誘導する仕組みを構築したのは資生堂が初めてだ。
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