10年間で残業時間が大きく減った会社ランキング 5位に伊藤忠商事やシステナ、4位は大和ハウス工業、ではトップ3は?

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4位は大和ハウス工業(22.9時間削減、以下同)。労働時間の長い従業員を定期的にモニタリングし、本人および上司に管理部門より個別ヒアリングを実施。業務内容や本人の勤務状況を直属上司と一緒に確認し、本人負担軽減の方法を上司主導で行っている。

5位はシステナと伊藤忠商事の2社が22.8時間で並んだ。システナは生産性を管理職評価として重視する。伊藤忠商事は朝型勤務制度で有名だ。

以下、7位エイチ・アイ・エス(22.1時間)、8位日新(22.0時間)、9位ティーガイア(20.4時間)、10位共同印刷(20.3時間)と続く。

簡単ではない「残業削減」の実現

業種別では建設業26.0時間(対象60社)、海運業24.5時間(同4社)、陸運業22.7時間(25社)などが多かった。一方で繊維製品9.2時間(13社)、保険業9.3時間(10社)などが少なかった。

ランキング対象462社のうち10年間で残業時間が減った会社は269社。逆に増加は190社だった(ほかに増減ゼロが3社)。各年の回答企業全社の月間残業時間の平均値は2013年度18.6時間(698社)に対して2023年度16.8時間(973社)と10年間の残業時間は大きく変わっていない。「残業削減」の実現はそう簡単ではないようだ。

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