
社員のワーク・ライフ・バランスを重視する流れで働き方改革が進んでいる。大手中心に積極的に残業削減に取り組んでいるが、これらの企業は実際に成果を挙げたのか。今回は10年間で残業時間を大きく減らした会社をご紹介する。
『CSR企業総覧(雇用・人材活用編)』2025年版(時点は2023年度)と『CSR企業総覧』2015年版(同2013年度)掲載の従業員1人当たりの平均月間残業時間を比較。減少幅が大きい会社を上位100社までランキングした。
比較は掲載する証券コード等が同じであれば同じ会社として計算。最近、持ち株会社に変更した場合でも、同じコードであれば単純に比較しているので注意していただきたい。
トップは日本オラクル
ではランキングを見ていこう。1位は日本オラクルで41.0時間から2.5時間に38.5時間減らした。労働時間の適正化、時間外労働の削減、年休取得の推進などで減少率93.9%を達成した。また総労働時間は年間1720.6時間と少ない水準となっている。裁量労働制度、フレックスタイム制度なども充実している。
2位は日鉄ソリューションズで28.9時間減らした。勤怠システムを用いた日次管理などで長時間労働防止を仕組み化。各部門が策定する労働時間や年休取得目標を毎月の経営会議で進捗確認し、残業削減を実現している。
3位はクラッチ最大手のエクセディで24.8時間減らした。業務効率アップ、業務内容見直しで残業時間削減を図る。有給休暇取得率も96.8%と高い水準だ。
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