
世界一周した人のブログや動画を見ていると、旅行期間や予算、年齢にかかわらずほぼ全員が目的地とする場所がある。その一つがペルーの世界遺産マチュピチュだ。
筆者も世界一周を思い立ったとき、真っ先にリストに加えた。一方で、マチュピチュは遺跡だけでなく、そこに至るまでの移動経路も複数の魅力的な選択肢がある。
筆者が選んだルートはコスパ・タイパともに他のルートに見劣りし、ブログなどでも推奨されないので体験記自体も非常に少ない。しかし実際に乗ってみると、中高年の一人旅に最高の体験ができた。
列車か「スタンドバイミー」か
インカ帝国が残した謎多き空中都市マチュピチュは、多くの旅人にとって一度は訪れたい遺跡だろう。日本から向かうには、アメリカなどで乗り継いでペルーの首都リマに飛び、そこからペルー中部のクスコに移動する必要がある。

ここまでで丸1日以上かかるのに、クスコからマチュピチュまでさらに100キロ以上の距離がある。数日かけてトレッキングで向かう猛者もいるそうだが、一般的な移動手段は2つ。
1つ目はクスコとアグアス・カリエンテス村(通称マチュピチュ村)を結ぶ観光列車に乗ること。快適だが、一番安い座席でも片道1万円ほどして、マチュピチュの一般的な入場料(62ドル)より高い。

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