上下どちらにも振れる可能性のある日経平均、「荒れると言われる9月相場」で、「個人投資家がやるべきこと」は決まっている
今回の相場はチャートを見れば明らかだが、2023年大発会の2万5716円から始まるデフレ脱却・インフレ突入相場なのだ。筆者は、本年(2025年)大納会までの3年間は、安心して強気が言える相場だとみて「押し目買い一貫」の相場観を取ってきた。
もちろん、2026年以降の相場予測は、いずれ本欄で詳細に書くことになると思うが、今ひとことで言えば、このインフレスパイラルが秩序を持って進めば、あと3年の上昇相場も考えられる。だが、もしバブル化したら、短命に終わると思っている。
投資家は「荒れる9月相場」を警戒している
話をもとに戻そう。多くの投資家が期待する年末高まで4カ月あるのに、筆者が前回で期待した「『PER 17倍台の壁』突破」は起きていない。
それは、今日1日から始まる9月相場があるからだ。多くの投資家は、9月相場を「低調な月」とみている。なぜなら、過去のデータでは、9月の月間騰落率は年間で最も悪い月だからだ。
またアメリカ株がレイバーデー(9月の第1週の月曜日、今年は本日)後に調整する傾向があり、日本株が「ツレ安」になる可能性が高いと思っているからだ。
さらに月の中盤にはFOMC(連邦公開市場委員会、16〜17日開催)や日銀金融政策決定会合(18~19日)が控えているからだ。
前者は利下げが濃厚だが、利下げ幅と、年内あと2回(10月28~29日、12月9~10日)本当に利下げをするかどうかはデータ次第という不透明感を持っている。また、後者は現状維持が予想されるが、利上げの前倒し観測もくすぶっている。
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