節電対策で休日シフトはしない--志賀自工会会長が締めの会見
日本自動車工業会(自工会)の志賀俊之会長は4月13日、会長職として最後となる定例会見にのぞんだ。報道陣からは今年の夏の電力問題や次期自工会会長に内定している豊田章男トヨタ自動車社長に期待することなどを中心に質問が相次いだ。
自工会は本日、2013年11月22日~12月1日にかけて、東京ビックサイトで第43回東京モーターショーを開催することも明らかにした。
志賀会長との主な質疑のやりとりは以下のとおり。
--今年の夏の電力が足りないのではという懸念がある。
自工会として昨年のような対策(土日に操業する代わりに平日に休日をシフトする手法)をするなどの議論は現時点でしていない。各社がそれぞれの生産拠点に応じて、節電対策をしていくことになるだろう。
また、今夏は自動車総連から「昨年と同じようなことはできない」と言われている。まだ協議はしていないが休日操業は個人的には難しいと思っている。政府はそういうことを期待しないで、電力を安定供給してもらえるよう努力してもらいたい。
--エコカー補助金の追い風もあって国内販売は好調だが、補助金終了後の反動減にはどのような対応をしていくのか。
もともとのストーリーは、今の円高の中で空洞化を引き起こさないために補助金を頂戴して国内生産を維持するという流れだった。補助金終了後には円安になり、通常の輸出レベルに戻るのが理想だ。加えて補助金終了後、早期に車体課税がなくなればその影響は小さくなる。補助金の終了後の落ちこみがないように色んなかたちで政策の配慮が必要だと思う。