
日産自動車が「ルークス」、三菱自動車が「ekスペース」と「デリカミニ」のフルモデルチェンジをそれぞれ発表。今秋発売予定とした。
今回発表された3車種は、日産自動車と三菱自動車の合弁会社NMKVが開発を手がける軽自動車で、その姿からわかるように、ホンダ「N-BOX」、スズキ「スペーシア」、ダイハツ「タント」を仮想ライバルとする軽自動車スーパーハイトワゴンだ。

ルークスとekスペースが、いわゆる兄弟車的なポジションにあるのに対し、デリカミニはアウトドアテイストを強めた三菱自動車の独自モデルとなる。
ここで「デリカミニは発売されたばかりなのでは?」と思う人もいるだろう。その疑問は正しく、初代デリカミニの発表は2023年4月で、2年余りしか販売されていない。
ヒット作が2年でモデルチェンジした背景
では、なぜデリカミニはこんなにも早くフルモデルチェンジとなったのか。
答えは、デリカミニが、2020年にルークスやekスペースと同時に発売された「ekクロス スペース」のビッグマイナーチェンジといえる車種だからだ。

販売が振るわなかったekクロス スペースのフロントマスクを変更したうえで、4WD車の足まわりを強化。「デリカD:5」のイメージを持たせたネーミングとしたのがデリカミニだ。
だから、販売好調とはいえルークスやekスペースが新型になれば、デリカミニも「モデルチェンジせざるをえない」のである。とはいえ、新旧デリカミニはとてもよく似ており、ヒット作のイメージを可能な限り残したかったであろうことが、うかがえる。

日産自動車のプレスリリースで「従来の軽自動車の常識を打ち破る、まったく新しい価値を提供します」とうたわれる新型ルークスであるが、実際にはスーパーハイトワゴンの正常進化を呼べるもので、空間効率をさらに高めであろうスクエアなボディ形状が特徴だ。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら