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新ルートが開業、広島電鉄「戦後80年目」の転換点 課題だった渋滞対策、広島駅ビルに高架乗り入れ

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1999年には広島市が「新たな公共交通体系づくりの基本計画」を策定。この中で、広島駅南口の再整備と併せて駅前大橋ルートの整備を「検討すべき案」として位置付けた。

3年後には中国地方交通審議会の答申でも「検討の必要あり」とされ、動きが徐々に加速してゆく。国の機関や商工会議所、住民団体なども検討委員会に加わり、2014年に基本方針が決定。広島電鉄は2019年に軌道法に基づく軌道事業特許を取得し、翌2020年11月に建設工事へと着手した。

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新ルートには急勾配

こうして整備が決定した駅前大橋ルートだが、実現に際しては大きな課題があった。それは、「勾配」である。駅前大橋南詰付近には4.8%(48‰)という急勾配が生じることになったのだが、この勾配はそれまで最も急だった荒神橋東詰の3.5%を上回る。広電の車両にとっては“未知の領域”であり、問題なく坂を上れるかどうかを検討する必要があった。

そこで同社は、江波車庫の敷地内に5%の斜路を仮設。実際に車両を走らせて登坂性能を検証した。結果、各形式とも問題ないことが確認されている。

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