大阪の文化建築と歴史を味わう旅へ 《重要文化財「綿業会館」のクラシカルな様式美に迫る》 大人気!季節の料理も楽しめる一般見学ツアーとは

左/1931年に竣工した綿業会館は、ルーズベルト大統領夫人やヘレン・ケラー、吉田茂をはじめとした歴代首相など名だたる人々が来館。右/一般見学会で味わえる「四季の特別メニュー~夏~」(写真:一般社団法人日本綿業倶楽部)
じわじわと注目度が高まっている大阪・関西万博、その会期は折り返しを過ぎた。時はシルバーウィークなど長期休暇がとりやすい季節へと向かっていく。万博に訪れるなら、日常にある大阪の街並みも楽しんでほしい。その街の歴史やカルチャーに魅せられるはずだ。
大阪の中心地には、知られざる歴史を感じることができる文化建築が立ち並ぶ。今回は大阪市の船場(せんば)エリアにある会員制クラブ「綿業会館」を訪ねてみた。
限られた数しかない、エグゼクティブパーソンの社交場
国内はもとより海外にもある会員制クラブ。飲酒を伴う接待の場ではなく、ビジネスパーソンの社交の場のことを指す。会員制クラブのほかにも社交クラブなどとも呼ばれている。会員制の文字通り、基本的には会員のみしか立ち入ることができない。入会条件に適している人物か、すでに入会している会員からの紹介がないと会員にはなれないとのこと。

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全国各地にあるこうした会員制クラブはその数100にも満たないと言われており、主要都市を中心にある。大阪では大阪倶楽部や清交社など5つのクラブが100年近くの歴史を持っている。
その1つである「綿業会館」は、オフィスが集う大阪市の船場エリアにある、ひときわ重厚な意匠が印象的な建物だ。
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