大阪の文化建築と歴史を味わう旅へ 《重要文化財「綿業会館」のクラシカルな様式美に迫る》 大人気!季節の料理も楽しめる一般見学ツアーとは
壁面に貼られたタイルタペストリーが印象的で、当館の代表的な部屋だ。


同一階にあり、貴賓室と呼ばれる特別室は、クイーンアンスタイルと呼ばれる18世紀のイギリス洋式を取り入れた部屋だ。窓や壁が直線的なのに対して、天井・家具などの曲線がうまく組み合わされた装いが印象的だ。最上階である7階には、大会場がある。同じくイギリス様式で、18世紀のアダムスタイルという建築様式が採用されている。


3階に戻ると19世紀のフランス様式を取り入れている会議室がある。通称「鏡の間」と呼ばれている部屋だ。アンピールスタイル、英語で言うとエンパイア(帝政)、つまりナポレオン時代の建築様式が採用された部屋であり、天井や壁などの装飾が抑えられたシンプルなデザインが特徴的だ。

こうした豊かな様式を取り入れたほか、将来の本格的な冷暖房の普及を予想してダクトの径を太くして建物に内蔵させていたなどの工夫もある。
大人気!食事もできる一般見学ツアー
日本綿業倶楽部は開館後、社団法人として活動をしていたが、2012年の法人法改正に伴い、一般社団法人に移行した。以降は会員以外の人にも綿業会館の文化的な価値を伝えるために、普及活動を始めた。
以前は紡績業界関係者が会員の中心だったが、現在はさまざまな業界の人が会員として参加できるようになった。また、普及活動の大きな点として挙げられるのが一般見学会だ。
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