続く5位の「ピースウィンズ・ジャパン」は国際人道支援、国内の災害緊急支援のほか、保護犬事業などを行っており、動物愛護活動としても日本最大規模だ。代表理事の大西健丞氏は経済同友会の副代表幹事もつとめており、企業活動と非営利活動が接近する時代を体現している。
リストの上位には国際支援活動を行う団体が多いが、6位の「フローレンス」は病児保育で知られる子育て支援のNPO。同団体は「寄付+会費」ランキングでは12位だが、保育事業などから得る「事業収益」が大きいことから収入規模で6位に浮上した。「事業収益」のランキングでは、フローレンスがトップだった。
「子ども・青少年育成」に関する団体は、ほかにも9位の「カタリバ」、12位の「キッズドア」、13位の「全国こども食堂支援センター・むすびえ」などが上位にあがった。子どもの貧困の深刻化を受けて、この分野の活動は気鋭の社会企業家たちによって活発化している。
上位の団体はともかく、残念ながらNPOの社会的な認知度は低いと言わざるをえない。団体名を見てもどんな活動をしているのかわからない団体も多いだろう。そこで、リストには出自や特徴など示した「特色」を記載した。
100団体の選出は、データがそろう2023年度の1317法人から現時点で解散、認定の失効などがあった団体を除いて集計した。財務データはコングラントの協力を得た。「活動分野」については『寄付白書2021』(日本ファンドレイジング協会)による12分類(カテゴリー1)を参考にした。「特色」については各団体の定款、ホームページなどから作成した。
寄付金+会費ランキング100を取り上げた「【独自調査】玉石混淆のNPO「寄付金」収入の実態」はこちら。
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