SLから電車特急まで「北の大動脈」函館本線の記憶 ディーゼル機関車重連が牽く急行が「山線」を力走

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小樽―札幌―旭川間は道内一の幹線といえる区間であり、とくに札幌近郊は特急をはじめ電車がひっきりなしに行き交う区間だ。

1968年8月に小樽―滝川間が電化され、711系交流電車がデビュー。同年10月に小樽―滝川間に急行「かむい」が運転を開始した。翌年の1969年10月には神居トンネル(4523m)が完成して小樽―旭川間の全線複線電化が完成した。

711系 国鉄時代
新雪の張碓海岸を行く711系(撮影:南正時)
【写真】711系急行「かむい」と宗谷本線のC55形牽引普通列車が旭川駅で並ぶ

北海道の電車特急黎明期

北海道の電車特急は、1975年7月に485系1500番代による「いしかり」が、6両編成オールモノクラス、7往復のL特急として登場したのが始まりだ。この車両は北海道向けとして485系の耐寒耐雪構造を強化し、青森―大阪間の特急「白鳥」で試験運転もしたが、北海道の寒さと雪にはトラブル続きであえなく撃沈、特急の座は北海道用に開発された781系「ライラック」に譲ることになった。

485-1500 特急いしかり
485系1500番代による北海道初の電車特急「いしかり」(撮影:南正時)
781系 ライラック
北海道用に開発された781系の特急「ライラック」。近文付近を走る(撮影:南正時)
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