時間切れのマック改革、誰が再建を担うのか

元幹部の出戻りが、さまざまな憶測を呼ぶ

「改革の方向性は間違っていない」「お客様は戻ってきている」と断言するカサノバ社長

10月中旬に社内で公表された、マーケティング専門のある幹部の出戻りがひそかな話題となっている。「いったい何を狙った復帰なのか」。日本マクドナルドの現役社員は首をかしげる。

米国MBA(経営学修士)を持つこの幹部は英語に堪能。かつて前社長の原田泳幸氏とともに、アップル日本法人でマーケティングを担当した経験を持つ。その後、原田氏を追うようにマクドナルドへ移り、マーケティングや広報を担当していた。

2013年前半にその幹部はファミレス大手のすかいらーくへと転職。だが、それから約2年半後の今年10月、マクドナルドの広報部門に電撃的に戻ったのである。

元幹部の出戻りが、憶測を呼んだ理由

出戻りが話題となったのは、すかいらーくで、筆頭株主の投資ファンドによる経営改革や2014年秋の再上場にかかわった経験があるからだ。

2013年8月、サラ・カサノバ氏がマクドナルド社長に就任して以来、2年余りが過ぎた。これまで、レジ前カウンターに置かれたメニュー表の復活や24時間営業店舗の削減など、原田前社長時代とは正反対の施策を打ってきた。

特に今年4月中旬に発表した経営再建計画には、新商品の投入や店舗改装、FC(フランチャイズ)に対する財務施策に加え、地区本部制の復活や本社人員を対象とした早期退職など、さまざまな施策を盛り込んでいる。

次ページカサノバ体制になってから、一度も客数は増えていない
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 「日本の外交」超入門
  • 「非会社員」の知られざる稼ぎ方
  • 森口将之の自動車デザイン考
  • 若手社員のための「社会人入門」
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
背水のフジテレビ<br>500日の苦闘

日枝会長が退き宮内新体制が発足してから1年半。増益に転じたが視聴率は低迷を続ける。長寿番組の打ち切りが象徴する大胆な編成改革に加え、組織もコストも抜本的に見直した。背水の陣を敷く同社の人間ドラマを追う。