昔も今も変わらない「マルーン」、阪急電車の記憶 懐かしの旧型車や「ダイヤモンドクロス」の迫力

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ダイヤモンドクロスは、神戸線の列車長編成化などに伴い1984年3月25日に姿を消し、この際に今津線は南北に分断された。現在は付近に記念碑がある。

そして、今も昔も変わらず名物なのは宝塚線・神戸線・京都線が乗り入れる大ターミナル、梅田駅(大阪梅田駅)の壮観さであろう。ホーム9面10線の行き止まり式ホームはほかの私鉄ターミナル駅には見られない雄大な雰囲気で、筆者にはフランス・パリの北駅を思い起こさせる。

阪急梅田駅
ホーム9面10線の梅田(現・大阪梅田)駅(撮影:南正時)

欧州の雰囲気を感じるターミナル駅

ちなみに神戸線の三宮駅(神戸三宮駅)は、ヨーロッパでいえばドイツの西ベルリンのターミナルだったベルリン動物園駅(ツォー駅)のような雰囲気を感じる。高架駅であり、ドーム状の屋根で覆われているところなどが似たイメージで、神戸らしいハイカラさを感じさせる。

かつては駅ビルのアーチから電車が出入りする姿が優美な印象だったが、それだけに1995年の阪神・淡路大震災で駅ビルが被災した際の衝撃は大きかった。現在は、線路を覆う部分こそないものの2021年にかつてのイメージを残した新たな駅ビルが完成し、新たなシンボルとなっている。

阪急 三宮駅 震災直後
1995年、阪神・淡路大震災で被災した駅ビル解体後の三宮駅(中央)。「6月12日阪急神戸線全線復旧ダイヤ改正」の看板が見える(撮影:南正時)
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