日用品で広がる香りブーム、脱価格競争の救世主

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高単価の香り付き商材普及にはネット上の口コミも一役買っている。ブームの先駆けとなった米P&Gの柔軟剤「ダウニー」も05年の輸入開始当初は鳴かず飛ばずだったが、ブログなどを通じて若い女性を中心に徐々に知名度が向上。08年に人気に火がついた。こうした商材では口コミの威力が大きいとされ、現在では各社がテレビCMに加え、特設サイトを開設。細かな情報発信を行っている。

「600円程度と非常に高い製品なので、このデフレ下ではそれほど売れないだろうと思っていたため、非常に好調で驚いた」と桐山一憲P&G社長は話す。大きなぜいたくを控える一方、日々の生活の中でちょっとした楽しみや癒やしを求める傾向が強まっているという。ブームはどこまで広がるのか。

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(長瀧菜摘 撮影:谷川真紀子 =週刊東洋経済2012年3月31日号)

記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
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