「失敗してもいい」が新常識!高学歴20代女性の"スピード婚活"が今、増えている事情

✎ 1〜 ✎ 73 ✎ 74 ✎ 75 ✎ 76
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

かつては「結婚はいつでもできるだろう」「結婚より先に自立しなければ」と、キャリアを優先して結婚を後回しにしていた女性がほとんどでした。しかし、結婚したいと思っていても、そうこうしているうちに機会を逃し、婚活に苦労したり出産を諦めざるをえなくなる人も少なくなかったのです。

そんな先輩たちの苦労を見て、「そうはなりたくない」と20代から真剣に婚活に取り組む人が増えてきています。キャリアを追求したいと考える女性ほど、先に結婚・出産をしておいたほうがいいと、私も思います。

この方も、研究者として定職に就く30代後半では、妊娠、出産が心配だと気づいている点はすばらしいと思います。30代後半や40代になってから婚活を始めるよりも、20代で婚活を始めたほうが結婚のチャンスは増えます。だからこそ、今がチャンスだと自覚されているのでしょう。

ただ一方で、これまで一度もお付き合いしてこなかったという点が気になります。

昨今、恋愛に興味を持たない若者が増えています。この30年ほどで産業が大きく変化し、人と関わらなくてもできる仕事が増えました。さらに、コロナ禍ではリモートワークが普及し、コミュニケーション力がよりいっそう低下。生身の人と関わることで傷つきたくないと考え、ドラマなどフィクションの物語や、スマホを触って1人で過ごすほうが楽しいという声も聞きます。

また、恋愛に興味を持っている場合でも、とくに研究室にこもっている時間が長い研究職の方は、男女を問わずコミュニケーション力に自信が持てない傾向があります。今回の質問者さんもですが、そういう方がいきなりマッチングアプリを始めても、なかなか難しいでしょう。マッチングアプリは結婚相談所と違って、デートなどのお膳立てをしてくれる人がいないからです。

基本に立ち返って「正しい婚活」を

とはいえ、25歳という若さは婚活市場では大きな強みになります。今、一歩目を踏み出すか出さないかで悩んでいるようですが、恋愛経験のない人が自力で結婚できるのは、20代のうちだけ。ここで諦めてしまったら、あとは紹介や結婚相談所などの人の手を借りない限り、難しくなります。まずは一歩踏み出して「正しい婚活」を始めましょう。

婚活の基本として、今年のはやりのメイクはどんなものか、自分に似合うヘアスタイルは何か、男性が好むファッションはどういうものかなどを学ばれることをおすすめします。「自分に気を遣い、きれいにしている」と誰が見てもわかるようにして、ご自身の第一印象をよくするのです。そうすると周りの見る目も変わってきます。

そのうえで出会いがある場所へどんどん出向いていきましょう。友人に「婚活をしている」と伝えておくと、何かのときに友人が「この人どう?」と紹介してくれることもあります。マッチングアプリにも再度トライしてみるのもいいと思います。少し婚活を試しただけで諦めないでほしいです。

次ページたった8カ月で結婚できた研究職女性の実例
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事