人類が「AIカノジョ」に没入してしまう日は本当にくるのか? AIが生成する「夢の彼女・彼氏」ビジネスの可能性

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性格に関しては、ニンフォ(色気がある)、ドミナトリックス(女王様気質)、ナース(世話焼き)といった少数の形容詞から選ぶことができる。

ガールフレンドが作成されると、「ボーイフレンド」はテキストで彼女とチャットすることができ、写真を送ってもらうことも可能だ。さらに、彼女から音声メッセージを受け取ることもできる。

ドリーム・ボーイフレンドの開発も進行中

このサービスは「デート体験」としてスタイル化され、マーケティングされているが、その主な狙いは成人向けエンターテインメントであることは明らかである。

ドリーム・ガールフレンドのCEOジョルジ・ディミトロフ氏や事業開発担当副社長のジェフ・ディロン氏もその点を喜んで認めていた。

彼らによると、今後は実在するモデルをデジタル化し、実際に存在する人物とAI生成アバターを融合させた「ハイブリッドガールフレンド」の開発に注力するという。

さらには、AIガールフレンドとのリアルタイムビデオチャットを可能にするビデオ機能への進出も計画しているとのことだ。

もっと先の未来には、「仮想ガールフレンドの外見、性格、チャット履歴をリアルなロボットに移植する可能性もある」とのことだが、これはまだ遠い未来の話であるとディロン氏とディミトロフ氏は述べている。

しかし、より近い将来には、AIボーイフレンドを作成できる「ドリーム・ボーイフレンド(DreamBF)」バージョンの開発が進行中である。このアイデアに不快感を覚えるのは私だけではないだろう。

特に、現実の人間関係では達成不可能と思われるような期待を抱かせる危険性があるからだ。また、既存の関係に対する影響も懸念される。

ユーガヴ(YouGov)の調査によると、58%の人はパートナーがAIと性的なメッセージを交換していたら怒ると回答しており、28%はその問いに困惑していた。わずか14%がその考えに対して無関心か興奮を覚えたという結果が出ている。

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