「クイーンビートル」浸水隠しでJR九州社長が謝罪、株主に売却額を尋ねられ常務「ご勘弁を」

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JR九州高速船のクイーンビートル

JR九州の古宮洋二社長は20日、福岡市で開かれた同社の株主総会で、連結子会社「JR九州高速船」が日韓を結ぶ旅客船「クイーンビートル」の浸水を隠して運航を続けた問題について謝罪した。株主からは、浸水を3度繰り返した船(2018年に造船契約、建造費約60億円)を選定した責任を明確化するよう求める声が上がったが、古宮社長は明言しなかった。

古宮社長は「安全管理体制に重大な疑義を生じさせ、株主の皆様に深くおわび申し上げます」と述べた。

株主の一人はクイーンビートルについて、「誰が最終承認したのか。船選定自体の責任が明確になっていない。60億円が無駄だった」と指摘。古宮社長は「JR九州本体のグループ経営委員会に付議し、承認された」としたが、契約当時の経営陣の責任には触れなかった。船は韓国企業への売却が決まっており、別の株主は売却額を尋ねたが、取締役常務執行役員の松下琢磨氏は「開示していない。ご勘弁を願えれば」と述べた。

総会後、長崎市から訪れた株主は「売却額すら明確にならず納得しようがない」と憤った。

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