「マツコ×夜の巷」がここまで人気になる理由 テレ朝の深夜番組がトヨタ社長も呼び寄せた

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昔の「街歩き番組」は事前にリサーチ済みの店を回ることが多かったが、最近の主流は、「行き当たりばったり」にある。裏でアポを取っているかどうかはともかく、アポなし取材と称して、タレント自らに取材許可を取らせることで、「行き当たりばったり」感を漂わせる。

その昔、関西ローカルで「夜はクネクネ」(毎日放送)という番組があった。原田伸郎と角淳一アナ、それに新人だったトミーズ雅が、背中に大きな機材を背負って、ボディガード役としてついて回っていたような。

何をするわけでもなく、ただ行き当たりばったり、気ままに街を歩き、すれ違った人に話し掛ける、それだけの番組だったが、その作られていない感が面白かった。番組自体もヒットし、伝説の深夜番組のひとつといってもいい。

「夜の巷~」の初回を見た時、この「夜はクネクネ」を思い出してしまった。結局、時代や地域は違えども、視聴者が好む番組は変わらないということかもしれない。

マツコが見せる新たな一面

この「夜の巷~」では、これまでスタジオでタレントたちを相手にしていたマツコが素人を相手にすることで見せる新たな一面が見られるのも興味深い。

マツコ・デラックスが世に認知され始めたのは「5時に夢中!」(TOKYO MX)のレギュラーになった2005年あたりだろうか。全国区でいえば、「ピンポン!」(TBS)のコメンテーターになった2006年ごろ。

いずれにしてもここ10年のことだ。マツコはわずか10年で、誰もが知る人気タレントになったわけだが、この「夜の巷~」でのマツコの言動を見ていると、その人たらしっぷりがよくわかる。

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