飽和するコンビニを尻目にイオン系「まいばすけっと」が首都圏でなぜか爆増している理由

イオンのミニスーパーまいばすけっと(以下、まいばす)の増殖が止まらない。2025年2月期には売上高2903億円、店舗数1204店に達しており、2005年の初出店から約20年で、新たな大手スーパーが首都圏に誕生したということだ。
東京23区、川崎市、横浜市を中心に店舗を増やしてきた。最近では出店エリアも拡大し、北はさいたま市宮原、東は千葉市、南は横浜市磯子区、西は相模原市橋本や座間市あたりまで出始めており、郊外エリアでもその看板を見かけるようになってきた。
「まいばすけっと」が支持されている背景
首都圏以外の方々はご存じないと思うので簡単に説明しておくと、基本はコンビニサイズ(実際に多くがコンビニの跡地の居抜き)の小さい店にいわゆる食品スーパーの品揃えをギュッと詰め込んだ店で、生鮮なども一通り買うことができる最低限の品揃えがされている。

首都圏の人口密集地では「バス停ごとに店がある」と言えるほど高密度に展開している。24時間営業ではないが、朝7時から夜11時頃まで営業しており、コンビニにはない生鮮があるので、帰宅途中に必要なものをさっと買うのに便利な存在だ。
そのうえ、イオングループなので、トップバリュ商品を中心にイオン価格で売っているため、最近の物価高の時代では、「実は近所で一番安い」とも噂されている。品揃えは必ずしも十分ではないが、なぜこれほど支持されているのか。その背景を詳しく見ていこう。
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