偏差値の高い大学ほど「要約」をさせる理由 東大の入試では《要約力》が問われている

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西岡壱誠 東大 
(写真: jessie / PIXTA)
賢い人は、どんな能力が優れているのでしょうか。その答えは「要約力」だと、「なぜ、東大の入試問題は、「30字」で答えを書かせるのか?」を上梓した、東大カルぺ・ディエムの西岡壱誠さんは話します。本書から、「どんなに長い文章を読んでも速く要旨を掴む能力」を身につける方法をご紹介します。

「頭の良さ」がわかるポイント

みなさんは、「ここを見れば、その人の『頭の良さ』がわかる」というポイントがどこか、わかりますか?

「頭がいい」という言葉の定義は人によって異なります。たくさんの知識を持っている人、論理的思考に優れている人、空気を読むことができる人……いろんな『頭の良さ』の定義があるわけですが、実は、大学受験において、この問いの答えは明確に1つに定まっています。

それはズバリ、「短く説明できるかどうか」。つまり、「要約力」こそが、受験における“頭の良さ”と定義されているのです。

例えば、偏差値が高い大学と、それほどでもない大学の入試問題を比べて考えてみましょう。国語の入試問題では、次のような違いがあります。

偏差値が高い大学:「Aとあるが、これについて50字以内で説明せよ」

それほどでもない大学:「Aとあるが、これはどういうことか、全体の文脈も踏まえて説明せよ」

日本史や地理などの社会の記述問題でも同様です。

偏差値が高い大学:「これについて、地理的・歴史的背景を踏まえて、60字以内で説明しなさい」

それほどでもない大学:「これについて、地理的・歴史的背景を踏まえて説明しなさい」

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