「X離れ」は起きていない?イーロン・マスク体制でも意外な利用実態

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さらに、この併用率の高さの背景を、i-SSPの調査協力モニターに対して1年に1回実施している「メディア利用に関する定点アンケート調査」の結果から見てみましょう。

次の図表はXのイメージ・行動に関するアンケート調査の結果をX利用者全体、X・Threads併用利用者、X・Bluesky併用利用者で分類して示したものです。

「Xでしか得られない情報がある」と回答したのはX・Bluesky併用利用者で42.4%、X・Threads併用利用者で37.9%となっています。約4割の利用者にとって、XにはThreadsやBlueskyでは代替できない情報があると考えていることがわかります。

また、「商品やサービスを購入するときの参考になる」「商品やサービスについての詳しい情報を得るために見る」「発信・投稿(写真のアップを含む)をしている」といった回答は、それぞれ併用ユーザーの方がX利用者全体よりも高く、併用ユーザーはより能動的にXを利用していると考えられます。

さらに、同調査にてXで何をフォローしているかについて聴取すると、X・Threads併用利用者とX・Bluesky併用利用者の約半数が「企業・ブランド・店舗の公式アカウント」をXでフォローしていることがわかりました。

また、X・Threads併用利用者の半数以上が「芸能人・有名人」をXでフォローしていました。Xにしかない公式アカウントや著名人のアカウントを閲覧したいユーザーにとって、そのニーズはThreadsやBlueskyでは代替できないのでしょう。今後の企業や著名人の動向が、これらのSNSの利用状況にどのような影響を与えるのか注目です。

それぞれのポジションを築くテキスト型SNS

テキスト型SNS、3つのサービスの利用実態を分析すると、新たなSNS誕生後もXからは離脱しないユーザーの姿が見えてきました。一見似ているように見える3つのテキスト型SNSもそれぞれのポジションを持ち、それぞれの特徴を活かしながら、ユーザーに異なる価値を提供しているとも考えられます。最後にまとめとしてそれぞれのSNSの特徴を整理しましょう。

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