中国電池CATL「純利益1兆円超え」にみなぎる自信 独自の新型電池を続々投入、海外でも拡大加速

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車載電池事業の先行きについて、CATLは中国自動車市場の新車販売に占めるEVおよびPHV(プラグインハイブリッド車)の比率が高まり続けていることから、今後も息の長い需要拡大が続くという見方を示した。

蓄電システム用電池事業に関しては、(急成長の原動力だった)中国国内で太陽光発電所や風力発電所を新設する際に蓄電システムの設置を義務づける規定が撤廃される。そのため、CATLは(再生可能エネルギー向けに続く)新たな事業機会を模索している。

CATLはヨーロッパで現地生産の拡大を急ぐ。写真は2023年に稼働したドイツ工場(同社ウェブサイトより)

同社が期待をかけるのが、欧米諸国のデータセンター向けの蓄電システムだ。「AI(人工知能)ビジネスの発展により(電力を大量消費する)データセンターの建設が増加している。2025年の蓄電システム用電池の需要は、前年比25~30%の伸び率を維持するだろう」。CATLはそんな強気の予想を示した。

ヨーロッパでの現地生産を拡大

2024年の純利益が2桁増益を達成した裏には、独自技術で付加価値を高めた新型電池の販売の伸びがある。CATLの説明によれば、(電池セルの積載効率を高めた)高エネルギー密度の「麒麟電池」や超高速充電に対応した「神行電池」に代表される新型電池は、2024年の電池出荷量に占める比率が3割を突破。2025年は6割以上に拡大すると予想している。

同社はさらに、PHVやレンジエクステンダー型EV(訳注:航続距離を延長するための発電専用エンジンを搭載したEV)向けに設計した「驍遥電池」の量産を2025年から始める。また、2025年4月に開催される上海モーターショーでも新型電池を発表すると予告した。

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CATLは中国国内に続いて海外市場でも車載電池のシェアを拡大してきたが、2025年はそれをさらに加速させる計画だ。なかでも注力するEU(欧州連合)域内では、ドイツ工場がすでに稼働しているほか、ハンガリー工場は建設中、スペインでも(欧州自動車大手のステランティスと合弁で)新工場の建設を予定している。

これらのうちドイツ工場は生産能力を増強し、ハンガリー工場は第1期の建設工事を2025年中に完了させる計画だ。スペイン工場も予定通りに着工し、2026年末の生産開始を目指している。

(財新記者:安麗敏)
※原文の配信は3月15日

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