「デヴィ夫人新党」の参院選挑戦が政界に波紋 犬猫愛護を訴え比例で複数議席の獲得狙う

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仮に、いわゆる無党派層の支持を受けて複数議席を獲得することになれば、自民、公明、共産各党のような「組織政党」より、「選挙戦略が『“風頼り”』の要素を持つ立憲民主や国民民主などの議席を奪う可能性」(同)も想定される。併せて、日本保守党など近年の国政選挙で議席を獲得した「新興小政党」の集票活動にも、「一定の影響を与えるのは必至」(同)とされ、この「新興小政党」の勢力図の変化も含めて、次期参院選での注目点の一つとなることは間違いなさそうだ。

「人生の集大成として、政界に一石を投じる」

デヴィ氏は会見でまず「戦争、敗戦、クーデター、動乱とまさに波瀾(はらん)万丈だった私の人生の集大成として、政界に一石を投じようと立ち上がった」と表明。続けて「犬猫は地球上に人類が誕生した時からの伴侶。動物愛護を第一の使命として、12平和党設立を宣言する」と高揚した表情で語った。同氏は現在、タレント活動やCM出演を続けているが、「政治にかかわることをやめてほしいという、テレビ局があるなら致し方ないと思う」などと、退路を断っての政界進出への強い決意もにじませた。

デヴィ氏は1940(昭和15)年、東京生まれ。インドネシアの初代大統領であるスカルノ元大統領(故人)と結婚し、1962年に国籍を日本からインドネシアに変更したとされる。ちなみに国外の元首を務めた人物の伴侶が政治団体の代表となる初めての例だ。

そうした中、参院選に立候補するには日本国籍が必要だが、デヴィ氏は現在インドネシア国籍のため、昨年10月から日本国籍取得の手続きをはじめたという。「元々は日本人なので簡単にできると思ったが、多くの書類が必要だった。時間的に間に合うかは、法務大臣次第」と説明し、堀池氏は「遅くても6月には出ると思う」との期待を示した。

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